SEO入門#22『アクセスを増やす』facebook
facebookを使って集客に大成功しました。facebookで友達を5,000人に増やしました。facebookは集客の魔法の箱です、みたいな話を耳にしますが、私はそんな話をするつもりはありません。facebookの特性を知り、facebookの特性にマッチした使い方を考えプロモーションに活かしていきましょう、というお話しです。
良きにつけ悪しきにつけ、世の中を賑わすには事欠かないfacebook。
「米フェイスブック、利用者9億人を突破」
「上場直前に米GMがフェイスブック広告を停止」
「株価低迷に失望」
「ついにeコマースに進出」
最近、ネガティブな話題が多かったフェイスブックですが、それも人気のあるサイトだからに他ならないでしょう。
facebookは個人情報をガッチリと握っているので、その広告が必要な人にマッチした広告をピンポイントで見せることができる、と言うことに異論は無いはず。フェイスブックの広告が始まったころにAppleが広告を出して集客に成功したと言うような成功事例が聞こえてきたりします。広告以外でもfacebookがきっかけで海外進出に成功したアパレル企業だとか、航空会社の印象が良くなって増客につながっているとか、成功した事例も聞こえてくるようになりました。しかし、自社はどうやれば良いのかが見えてこない、と言うのが現状の平均値かなと思います。
facebookって何?
私たちにとってfacebookって何ですか?簡潔にあらわすと「友達交流サイト」です。友達が3,000人とかになってくると、友達ではない人も含まれてくるでしょうけれども、そのような人とは交流をしないので、自動的にフィルターがかかって、あなたのウォールには表示されなくなります。なので、あなたと交流のある人や興味のあるフェイスブックページの情報に集約されてきます。ですから、友達交流サイトと言えるのではないでしょうか。
facebookを使う時の気持ち、マインド
facebookを使う時のマインドってどんな感じですか?通常なら「交友関係の今が知りたい」「何かメッセージが届いていないかな」「そう言えばあいつどうしてるんだろう。facebookでみつかるかな」みたいな感じですかね。ウォールを見ているときは、比較的目的意識が弱く、ある意味ボーッと見ている感じです。ゆるい意識で流されやすい状況だと思います。積極的に何か情報を求めて検索している、という私たちがGoogleを使う時の気持ちとは明らかに違います。
共感
facebookを使う目的が友達との交流で、そのときの意識はすこし緩く流されやすい状況であるとお話ししました。そして私たちは友達の意見を読み「共感」しています。その共感を表す行為が「いいね!」ボタンのクリックです。その共感の行為が私たちの友達の間にも広がり、情報が伝達されていきます。また「シェア」ボタンによって共感した写真や記事に自分の意見をつけて伝達することもできます。facebookはうまくこの「共感」を広げる仕組みが整っているなと感じます。
情報の価値
facebookで友達が言ってることの情報の価値と、テレビや新聞で見る情報の価値を比べると、どちらの情報が信じられますか?インターネットが普及するにつれ、メディアが言ってることが実はゆがめられた情報であったり、一部を切り取った情報であったり、大人の事情で表に出せないことは伝えていなかったりと、実はコントロールされた情報であったと言うことが解ってきて、私たちのメディアに対する情報価値が変わってきています。でも、友達情報であれば「あいつが言うなら間違いないだろう」みたいな感覚が私たちにはあって、友達の情報の価値が上がってきているといえる状況です。そんな中、facebookの友達の情報というのは、私たちにとって「価値ある情報」となってきています。
facebookでプロモーション
facebookで友達が言ってることには価値が有る、と私たちは感じているのですから、そこにあなたの価値を流していき、それに共感してくれる人が出てきたらその情報は広く伝達されることになります。と言うことは、facebookにおいても価値ある情報を発信することが大切で、共感を生む内容であることが大切になってきます。ここを理解しプロモーションすればfacebookを有効に活用することができると考えています。
成功事例から
facebookで増客に成功していると言われているのはANAのfacebookです。実際に見ていただきたいのですが、掲載されている情報はCAの笑顔の写真であったり、普段見ることの出来ない航空会社の裏側の写真であったり、観光地の写真、そしてそれぞれにメッセージが添えられている。そんな感じです。で、たまにキャンペーン情報などが差し込まれている。これは何をやっているんでしょうね。このような写真が私たちのfacebookのウォールに流し込まれてきたら、別にいやな気持ちにはならないですよね。男性ならCAの笑顔の写真を見かけたらクリックしちゃいますよね。航空会社の普段見ることのできない整備中の写真や、空港の中のことなど、チラッと見せられると何だか良い感じで気になる。「そうなっているのか」みたいな「共感に対する期待感」をあおっているのかなと感じています。そしてそれを見た私たちはレベルの大小はあるものの共感している。いざ航空チケットを取ろうと思ったら「あのCAに会えるかもしれない」みたいな期待感を持ってANAで予約する。みたいな流れが起こっていると思われます。
もう一つの例を紹介します。これは友達から教えてもらった(←ここ、大切ですね)「栃酪乳業」のfacebookページ。こちらはほのぼのとした写真がゆる〜い感じで上がってきます。でもそこに真面目さが感じられたり、コミカルな部分があったり、ストーリー性があったりするんです。そこに「共感」しているので、今私のなかで、栃木=栃酪乳業です。私は大阪ですので栃酪乳業の商品を手にすることはなかなか無いと思いますが、もし栃木に行くことがあれば買っちゃうでしょう。こちらもうまく「共感」を誘っているのだと思います。そしてついつい「いいね!」を押して伝達しているのでしょう。
私が感じている結論になりますが、「自然に共感できるコンテンツを提供することがfacebookにおけるプロモーションを成功させるコツ」であると思います。それを、いいね!やシェアされることにより「友達の信頼できる情報」となり広範囲に広がっていく。よってそこにアクセスが発生し、あなたのサイトへ誘導してくることができる。中にはブログやホームページで紹介してくれる人が起こされ、自然リンクが発生しSEO対策となる。たまに参加型のキャンペーンなどを実施すると、さらに効果を増すことができる。このようなグッドサイクルを生み出すことを考えましょう。
facebookでやるべきではないプロモーション
facebookは友達の信用できる情報交流の場なので、それに反するプロモーションをやると、反発する可能性があります。facebookの友達にはなっているが、一度もあったことの無い人から、セミナーや交流会の案内がしょっちゅう送られてくるとどんな気持ちになりますか? 面倒臭い、鬱陶しい、といったネガティブな気持ちが起こります。これでファンを作ることができるでしょうか? 何らかの言葉がココロに刺さり、参加して良かった、という事も起こりえると思いますが、その割合はいかほどでしょうか。数はチカラとなることがありますが、私たちはそちらを狙うのでは無く、共感を生み継続したファンを増やしていくことを目指した方が良いのではないでしょうか。
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