SEO入門#5 過去のSEO対策 外部リンク

SEO対策を考えるときに、特に重要視しないといけないのが「外部リンク」です。
外部リンクは、被リンク、バックリンクとも言われますが、そのサイトが外部からどのような支持をされているのかを判断する指標としてアルゴリズムに組み込まれています。

なお、ここで紹介する手法は現在では通用しません。予めご了承ください。

 

初期の外部リンク

Googleのアルゴリズムの中心的な技術PageRankの特許内容が明らかになったことで、そのサイトが受けているリンクの数が検索順位に影響を与えるということが明らかになりました。それ以来、「SEO対策イコール被リンクの数」と完全に勘違いしている人やSEO会社が増えました。

初期の外部リンクを図にしたものを下に示します

被リンク構造1

GoogleはこのようなSEO対策をガイドライン違反だと言って警告しています。また彼らの公式ブログ「Web Master Central Blog」でもこのような記事で注意を呼びかけています。

Googleのガイドラインに違反したサイトが増えてくるとGoogleもそれに対してアルゴリズムを改善してきます。

 

中期の外部リンク

Googleは完全一致したキーワードだけで数多くのリンクが貼られることはありえない。自然に発生するリンクのキーワードは多様化するはずだと言う基準でアルゴリズムを変えてきます。それに対してSEO対策も追従してきます。

被リンク構造2

このころ、SEO会社は、完全一致キーワードを何パーセント、関連キーワードを何パーセント、URLでのリンクを何パーセント、「こちら」などのキーワードで何パーセント… にすれば上位表示しやすいか、を独自で割り出し、その割合に従ってリンクを自動的に発生させたりしました。ま、GoogleとSEO会社のイタチごっこですね。もちろん、Googleは次の手を打ってくるわけです。

 

後期の外部リンク

SEO会社は結局は多くのリンクをどのように貼るかで順位を上げようとする訳ですが、効果のあるやり方が見つかっても、ある日突然GoogleはNGを出します。次のGoogleの一手は、今までフッターやサイドバーからのリンクでも評価されていたものが評価が下げ、メインコンテンツ内からのリンクを評価するように変えます。それが、関連キーワードに囲まれた文章の中からのリンクであれば、さらにリンクのパワーは強まりました。

被リンク構造3

インターネット上の90%以上はゴミだと言われますが、SEO業者がSEO目的のために作ったリンク元サイトは、多くの場合、コンテンツ価値の無い、誰も利用しないサイトであり、インターネット上のゴミ製造メーカーとなっていったわけです。私たちも時々検索しているときに、何の価値も無いサイトに出くわすことがありますが、それはSEO目的のリンク元サイトであったりします。

 

現在評価の高い外部リンク

Googleはこのようなインターネット環境を改善するために、今まで考えられなかったようなアルゴリズムを開発しました。Googleにとっても、私たちにとっても価値の無いサイトをアルゴリズムで判断できるように開発したのが「パンダアップデート」です。そして不自然なリンクを判別するアルゴリズムが「ペンギンアップデート」です。これによって、一気にGoogleが先に行き、今までのSEO業者がよくやっていたSEO手法や、都市伝説化していたSEO手法は一瞬でアウトになってしまいました。

このように書くと、被リンクそのものの価値が無くなったように感じますが、決してそういうわけではありません。SEO目的の作為的なリンクには価値が無くなったと言うことです。被リンクが大切だと言う点は変わっていません。あなたの発信しているコンテンツの価値が読者に受け入れられリンクしてもらう、自然発生的なリンクは高い評価が得られます。ですから、情報を発信する側はリンクしたくなるような情報を発信する必要があると言うことです。
 
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