SEO入門#8　過去のSEO対策　IP分散

普通に考えて、ターゲットサイトへのリンクが、1つのサーバーから集中していたら「自作自演だろう」と思いますよね。ホームページを預けるレンタルサーバーには固有のIPアドレスが割り当てられています。このIPアドレスをGoogleも一つのシグナルとして見ているので、IPアドレスを分散させてしまったら自然発生的なリンクに見えるだろうという発想から生まれた「都市伝説」がIP分散です。これに対してGoogleの中の人は「IP分散させることにエネルギーを使うより、良いコンテンツを作ることにエネルギーを使ってくれと言ってます。

IPアドレスとは

IPアドレス（Internet Protocol address）とは、ネットワーク上の機器を識別するための番号です。さらに突っ込んでいくと、とても説明しきれない内容になるので、深く知りたい人はググってください。
IPには、IPv4とIPv6とがありますが、今回はIPv4を元にお話しします。
具体的にはこういう数字です。

172.128.256.111

Webサーバーをレンタルしても独自で用意しても、サーバーにIPアドレスが個別に与えられます。
この番号で、どこの国の、どこの地域の、どこに割り当てられた番号かが分かるわけです。
余談ですが、IPアドレスとURLは紐付けされているので、URLを入力するとサーバーがどこにあるのか地図上で示してくれるサービスもあります。
例えば　IP Location Finder　はアクセスすると、今あなたのパソコンに与えられているIPアドレスから繋がっているプロバイダーの地図を表示します。適当にURLを入力するとサーバーの置かれている地図が表示されます。

リンク元のIPアドレスが偏るなんてありえない

普通に考えて、一つのサイトへのリンクが一つのサーバーからのみ集中しているというのはおかしいですよね。いかにも作為的。だったら、分散させてしまえばいいじゃん。と誰かが言い出したのが広がってしまいました。

もしあなたがSEOの営業を受けられたことがあれば、「IP分散です。オールドドメインです。1,000本のリンクを貼ります。だから上位表示します。」というフレーズを耳にしたことがあると思います。しかし、冷静になって、少し高いところから見ると、いくらIP分散させても、リンク元からいくつかのターゲットサイトにリンクを貼るわけですから、「癖」みたいな物が見えてきて、いかにも作為的に見てとれますよね。

GoogleはIPアドレス分散よりもコンテンツが重要と言ってます

何かの記事でGoogleのマットカット氏がこんなことを言ってたと思います（エビデンスは無いです）。「IP分散していてもGoogleは悪意あるリンクを把握できるので、プラス評価にはならなが、マイナス評価になることはある。」

先ほど「IPアドレス分散」と検索してみたところ、まだまだ「IP分散」を掲げているSEO会社がたくさんありますね。

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