SEO入門#19『アクセスを増やす』YouTube
動画共有サイト『YouTube』を使ってアクセスを増やすこともできます。動画は今後のEコマースにおいて、絶対に欠かせない必須コンテンツだと考えています。一日でも早くスタートして、ライバルに差を付けましょう
YouTube
YouTubeはご存じの通り動画投稿サイト。ここで話題になることであなたのサイトへ人を誘導してこようという作戦。でもタダ単に動画をアップしておけば人が来るというわけでは無い。そもそも視聴者にウケない動画は誰も話題にしない。しかし、どこかで火が付くと何千万回再生されることもある。マスコミもネタ探しにYouTubeは頻繁に利用しているという。なので、視聴者にウケることが前提条件になる。では、ウケる動画コンテンツに必要な要素は何か?
バカ
理由なしにおもしろいコンテンツ。たとえばこちらの伝説の動画「Diet Coke + Mentos」二人の白衣を着た研究者らしき人が Diet Coke に mentos を入れたら吹き出すことを利用して屋外で大規模な噴水ショーを繰り広げる。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=hKoB0MHVBvM[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=9vk4_2xboOE[/youtube]
これは後にメントスのメーカーPerfetti Van Melle社からMentos Geyserと名付けられました。この画像はコカコーラともメントスとも関係の無い人が作った映像です。ですが、おそらく両社の売上げに貢献したことでしょう。
ちなみに初めてコレをYouTubeに投稿した映像はこちら
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=YNgl6z5Z7k4[/youtube]
この映像を見た人が次々と自分でやった映像をアップ!とんでもないことになってます。
こちらも有名なBlendtec社のおバカ動画。何でもかんでもミキサーにかける。
Will It Blend?
iPadや
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=lAl28d6tbko[/youtube]
iPhone4も犠牲に
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=fLreo24WYeQ[/youtube]
ミキサーの強さを表現してるわけですが、やり方がハンパじゃない。これぐらいやれば確かにウケる。
衝撃
日常ありえない衝撃的なシーン。
こちらはひたすらジーンズをはく。その履き方がありえない。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=pShf2VuAu_Q[/youtube]
はじめは、まだありえる履き方だったのが、だんだんとエスカレートしてきて、アクロバティックな履き方に変わってくる。
感動
スティーブジョブスのスタンフォード大学でのスピーチは有名。日本語スーパー付きで。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=87dqMx-_BBo[/youtube]
広場でコントラバスを弾くシーンから始まるこの映像。だんだんと演奏者が加わってきてオーケストラになり最後は合唱まで。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=GBaHPND2QJg[/youtube]
これはスペインの銀行「Banco Sabadell」が創業130周年を迎え、地元の人にお礼するために行ったサプライズ企画。「Valles Symphony Orchestra」(オーケストラ)と「Choral Belles Arts」(合唱団)などから100人以上が参加し行われたサプライズ演奏。
このプロポーズ映像もとても有名になりましたよね。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=5_v7QrIW0zY[/youtube]
エロ
YouTubeはエロ動画はNGです。胸を出してもダメなんです。そんなことは誰も知っているのに、何故か期待してしまう。サムネイル画像にムラッときてついクリックなんて、経験ありませんか?たとえばこれ。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=6Jlv8F9cerA[/youtube]
エロっぽいサムネイルなのに、中身はメントス動画でした。なんと今日現在235,470,569回も再生されています。
ここまで見て頂いていかがでしたか?どの動画もコンテンツとしてしっかりと設計されています。最後を除いて、ちょっと試しに動画でも作ってみようか、と言うレベルでは無いです。映像の中にも戦略が仕込まれている事がわかります。やればいいと言うものでは無いって事です。でも、ライバルがスタートする前に、あらゆる事業において、動画には着手することをお勧めします。
企業プロモーション
ここで終われば動画を紹介しただけのコンテンツになってしまうので、企業がYouTubeを使ってどんなプロモーションをしているのか、最近の例をご紹介します。
Fit’s ダンスコンテスト
テレビCMのダンスを踊ってもらい、そのムービーをYouTubeに投稿。審査して順位を決めるのですが、再生回数も審査の基準に入っているので、投稿した人は自分でクチコミするわけです。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ByjoPP5WoRA[/youtube]
ガムとは全く関係の無い「ダンス」をネタに、コンシューマーを巻き込み、話題が広がり、その結果商品の売上げが上がる。という作戦です。
Pepsi
こちらは海外ですが、主役のUncle Drew(ドリューおじさん)がストリートバスケに参加します。初めのうちはシュートを打っても外してばかり。それが、少しずつシュートが決まるようになってきます。すると調子に乗ってきてダンクシュートを決め始めます。1対1でもだれもこの老人を止められない。じつはNBA選手のKyrie Irvingだったという話。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=8DnKOc6FISU[/youtube]
facebookはこちら Pepsi MAX
ゴールをどこに設定するか
見てもらうだけでは意味が無いと言うことです。動画を見た人が、どのような行動をし、そして何をゴールに設定するのかを、予め設計して置くべきでしょう。
iPadを粉々にしたBlendtec社は結果的にBlendtec社の名前を全世界に知らしめ、それによって売上げが上がり、このおバカ動画は大成功を収めたと言えるでしょう。(エビデンスはありません)
ロッテは「ネタ」をネットに投げることで、それが拡散し、ネタを受け取った人が何度も何度もCMを聞きそれがすり込まれ、動画をアップした人がさらにクチコミをし、結果商品の売る上げを押し上げ、大成功だったでしょう。(同じくエビデンスなし)
動画はひとつのネタなので、それを見た人がどのように「拡散」「共有」しそれをどうやって収益につなげるのか、を設計する必要があります。他のメディアなども併用するのであれば、一気にいくのか、ステップを踏むのか、時間軸に対する考えも大切です。もし失敗すると失敗のイメージが広がってしまう可能性もありますので、そこは注意が必要です。おもしろいからと言って、だれかを傷つけてしまうようなネタは絶対ダメです。
あと一つ気付いて頂きたいことがあります。それはご紹介したほとんどの動画の制作にはプロが絡んでいると言うことです。どんな動画を制作するのかにもよりますが、人の心を動かす動画を創るというのは、一朝一夕では難しいものです。餅は餅屋と言う言葉があるように、動画制作はプロ、セミプロをプロジェクトに加えることをお勧めします。と言うとハードルが上がってしまいますが、Web用の動画として撮影・編集してくれるプロダクションやカメラマンもいて、今は色んな相談に乗ってくれると思います。自分で何でもやらないといけないと思わないで、頼れる、共に戦ってくれる仲間を増やしておくのも戦略の一つかと思います。私の近くの人なら紹介させて頂きます(笑)
また後日「Web動画制作のポイント」にも触れる予定です。自分たちで動画制作をしたい方は参考にしてください。
SEO対策として
SEOに話を無理矢理戻しますが、YouTubeを使って、Web上での集客をはかるためには、YouTubeからどうやってあなたのサイトへ人々を誘導してくるのかを設計しておかなければいけません。簡単な事ではありますが、YouTubeのサイト内にURLを残すのは勿論ですし、動画の中にURLを残すことも忘れてはいけません。テレビCMからWebへ誘導する際によく使われる「○○○で検索」というのも方法です。
この時の「○○○」は覚えやすいモノを設定したいですが、これは思いっきりSEOの話ですよね。こういう時にはユニークな造語でSEOすることです。例えば「電話」というビッグキーワードに「i」を付けて「iPhone」みたいな。ビッグキーワードでもそこに異質な何かを組み合わせることで、簡単に上位表示できる例があります。カタカナのキーワードにひらがなの一文字を加えるとかね。
キーワードが決まったら簡単なページを作って実験してみましょう。ページタイトルをその造語にして、ページの中身をその造語の解説コンテンツにして、そのページに対してリンクを貼って数日待つ。
動画は話題になればそのコンテンツだけで一人歩きしてしまいますので、例えそうなったとしてもアクセスがあなたのページに帰ってくるように仕掛けてください。
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