ネット戦略
ネット戦略と聞くと、ホームページをどの様に制作するか、アクセス解析、SEOやリスティング広告をどの様に使って集客するか、facebookやtwitterといったソーシャルメディアをどの様に使っていくか、という話しを思い浮かべますし、その通りです。
しかし、インターネットが生活に溶け込み、初期段階の検索がスマートフォンに移行し、お客様の動線が複雑化してきた背景を考えると、ネット戦略だからといって、ネットだけ分析しても購買行動は読めません。考えるべき事は経営戦略であり、経営戦略の一部がネット戦略です。更に言うと、会社・組織の理念から、経営戦略、ネット戦略、社内のオペレーションまで含めた戦略が整合していないと売上げ向上には繋がらないと考えるべきでしょう。
お客様の事例
成熟した商品で、一生に一度買うか買わないかという商品販売において、「昨年度から比べて本年度は急激に売上げが落ちているので、その原因と改善策を提案して欲しい」というご要望でした。分析を進めると様々なことが見えてきます。
「何とかしなければいけない」と思ったのはSEOの失敗からです。
発注していたSEO会社の手法が、外部リンクに頼ったもので、サイト自体がペナルティーを受けていました。SEO会社との契約解除やDisavow Links申請、再審査リクエストを通して、ペナルティーは解除され、順位は戻ってきました。(だったら、SEO会社の貼っていたリンクは何の価値があったのか? リンクを貼ってても、そのリンクは全く評価されていなかった事が実証されてたわけです。)しかし、お客さんの数は戻ってきません。
見えていなかった課題
ペナルティーはわかりやすい現象だったのでそこに注目しましたが、実は他にも要因が重なっていて、来店者数が減り、売上げが落ち込んでいるのです。主な課題は次の3つ
・消費税(5% → 8%)特需後の売上げ落ち込み
・競合の台頭
・ネット上での情報操作
これらの課題を解決するにはネット戦略を立案するだけでは無理です。アクセス解析をいくらやっても解決には至らないし、ホームページを見栄えの良い物に作り替えても結果は変わらないでしょう。
社内の課題
社内にも課題があります。経営幹部と実際に接客している担当者とでは、お客様の捉え方、市場の捉え方に違いがあります。これも大きな課題です。更には人事評価制度においても課題が見えてきます。このような話になると「ネット戦略」では解決できなくなってしまいます。ですが、ここに課題が有り、解決することで売上げが上がるのならば、解決しなければなりません。加えて、店舗の建て構えにも課題が見えてきます。これも解決しなければなりません。
取りあえずネット! は失敗の元
これが、インターネットの創世記であれば、「取りあえずネット」でも成功する知れません。ですが、現状はネット上には見える競合だけではなく、あなたに見えていない競合も乱立しているのが現状です。さらにお客さん側は賢くなり、また入り口も増え、デバイスも増え、顧客はライフスタイルに応じて使い分けてきます。だからといって戦略もなしにネットショップだfacebookだLINEだとアウトプットに飛びついてもお客さんは混乱するだけ。リーチしても購入はしない。
ネットから集客出来ても、ホームページがダメダメなら成約しないし、問い合わせたときの対応がマズければお客様は買わない。さらに社内のシステムが追いついていないと、思い描いた接客が現場でなされない。結局、取りあえずネットと考えても売上げには結び付かないものです。
ネット戦略は経営戦略の一部
取りあえずネットではなく、私達の理念はなんだったっけ? から考えるべきです。
理念 → ビジョン → 戦略 → オペレーション
これらをいかに整合させるか、ネット戦略は経営戦略の一部として何を担うべきなのか、と考えていくことが売上げアップへの確実なステップなのです。
弊社のネット戦略
弊社では、ネットだけに着目するのではなく、これまでに書いてきたようなプロセスを踏んで、MBAホルダーが本来の課題解決に取り組みます。弊社は、クライアント様の売上げにインパクトをもたらさないと存在価値は無いと考えています。「ホームページからの売上げが急激に下がってきたが本来の課題がみつからない」という課題をお持ちであれば、ぜひ無料相談会をご体験下さい。
参考までに
今回ご紹介した案件は3社の提案コンペでしたので、受註後に他社がどの様な提案をしてきたかを聞いてみました。
・アクセス解析をやれば大丈夫です。
・一度ヒアリングすれば解決します。
本当にそれだけで解決するのなら、お手並み拝見したいところです。
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