SEO入門#3 過去のSEO対策 キーワード出現率の最適化
初期のロボット型検索エンジン、たとえばAltaVistaはキーワード出現率を基準としたアルゴリズムでサイトの評価をし順位を決定していました。(私は内部の人間ではないので詳細な事実を追求されても困りますが、ザックリとそんな感じでしょう。)また初期のGoogleにおいてもキーワード出現率を調整する事で順位は変動していました。それを利用したSEO対策が「キーワード出現率の最適化」です。
ココで紹介するSEO対策は過去のもので現在は通用しません。
キーワード出現率の最適化
初期の検索エンジンは、今とは比べ物にならない代物でした。おそらくページ内のキーワードの出現率の理想値みたいなものがあって、それに近いから評価するといったアルゴリズムが存在していたと思われます。ですから、それに対するSEOは『キーワードの出現率を変化させて何%にした時に最も順位が上がるか』を実験しながら探り出していました。
Web上にはいくつかの「キーワード出現率チェッカー」が立ち上がり、無料で利用できました。代表的で今でも利用できるサイトが、住太陽さんのキーワード出現頻度解析ツールです。具体的に弊社のオフィシャルサイト(http://www.truth-inc.com/)を測定してみました。
現在、弊社サイトで最も多く出現しているキーワードは「SEO」で2.78%の割合です。この出現率が、例えば12%が理想値だとすると、何とかしてSEOと言う言葉を埋め込んで12%に近づけようとする訳です。しかし、文章中にSEOという言葉を繰り返すと、文章が読みづらくなるので、何とかしようと考え出したのが、次の様なスパム行為です。
隠しテキスト
これは背景の色と文章の色を同じにして、テキストを人の目から隠してしまおうと言う方法です。試しに下の『カッコ内』をドラッグしてみてください。
『これは隠しテキストのサンプルです。見つかれば一発アウトなので絶対にやめましょう。』
どうでしたか?人の目には見えないですが、検索エンジンには認識されます。
altタグにキーワードを詰め込む
これも隠しテキストに似た方法です。HTMLでは画像を配置する時に、altタグをつけて、画像の内容を説明する事を推奨しています。これは、例えば視覚障害者がホームページを閲覧する時に「スクリーンリーダー」と言われるソフトウェアを使い、ホームページの内容を読み上げるのですが、さすがに写真の内容まで理解できません。また、画像を飛ばして読み上げられると、文章が飛び飛びになってしまい理解できない事もあります。コレを避けるためにaltタグに画像の概要を埋め込みます。例えば、「大阪城の写真です」とaltタグに入っていればスクリーンリーダーは「大阪城の写真です」と読み上げてくれるので、内容を理解しやすくなるためです。
これを逆手に取ったスパム行為が流行りました。サイトの空きスペースに人の目には見えない画像を埋め込み、そこにキーワードを詰め込む事で、ページ内のキーワード出現率を理想値まで調整する手法です。本来のHTMLタグの目的とは違った使い方で、視覚障害者達はさらに混乱するスパム行為です。インターネットエクスプローラーを使ってブラウジングしているなら、下の不自然な空白の上にカーソルをのせていただくと確認できると思います。
過去は、このようなSEO対策とは呼べないような、幼稚な方法で順位をコントロールする事が出来ました。何度も繰り返しますが、現在はこのような手法は使えません。これをやると速攻でスパム行為と見なされ、最悪な場合はGoogleのインデックスから削除されてしまいますので絶対にやめてください。
また、最近の画像処理の技術進化は激しく、写真から顔を判断できるぐらいですから、文字も判断できるでしょう。現在はどうか解りませんが、画像に書かれている文字と違った内容の文字をaltタグで埋め込んだとすれば、それもスパム行為と判断される可能性があります。とにかく「騙そう」と考えるのはNGです。
現在のGoogleはこのようなアルゴリズムでサイトの中身を判断する事はありません。パンダアップデート以降は特に高度なテクノロジーでコンテンツの価値を判断しています。Googleを騙すにはどうすれば良いかを考えるのではなく、どうやって価値の高いコンテンツを産み出すかを考える事が、現在の最高のSEO対策である事を是非認識してください。
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